最終更新日:2022/12/13
【アカナ】【猫】もっと知りたいレジオナルシリーズの魅力!
基本情報
- 栄養補助食
- ドライフード
ワイルドプレイリー

- 栄養補助食
- ドライフード
パシフィカ

- 栄養補助食
- ドライフード
グラスランド

- 栄養補助食
- ドライフード
ランチランド

レジオナルシリーズとは
レジオナルシリーズは、有名ブランド「オリジン」を製造しているカナダの会社Champion Petfoods(チャンピオンペットフーズ)より立ち上げられたアカナのブランド商品です。数多くの賞を受賞してきた自社キッチンは、アメリカ最大の消費者投稿「American Choice Awards National Best Brand」で最優秀ブランド賞を受賞しています。
肉食動物である猫本来の食事を再現
レジオナルシリーズでは、原材料の肉・臓器・軟骨を自然界の獲物と同じ比率で配合しています。この比率はWHOLEPREY肉比率と呼ばれていて、肉食動物である猫にとって最良な食事になるように配慮されています。
部位 | 栄養素 |
---|---|
筋肉 | タンパク質 |
臓器 | ビタミン・ミネラル類 |
骨・軟骨 | カルシウム・リン |
また、これらの肉は原材料の約75%を占めていて、そのうち半分が新鮮な肉・生肉を使用しています(残りの半分は乾燥肉を使用)。これによって猫が消化吸収しやすい動物性タンパク質中心の食事を実現しています。
血糖値が低めになるように調整
私たち人間にとって生活習慣病のバロメーターとなっている「血糖値」。それは猫にとっても同じで、高血糖による肥満や糖尿病が年々増えてきています。その原因は、キャットフードに使用されている穀物です。安く販売されているキャットフードの多くはコストのかかる肉をあまり使っていません。そのため、コストをかけずに原材料をかさ増しするため穀物が利用されています。多いものだと、全体の約50%以上を穀物が占めるものも存在します。
最近ではグレインフリーのフードも流行っていますが、原材料を見てみると
そこでアカナは、血糖コントロールの指標であるGL値(グリセミック負荷)に注目しました。GL値とは血糖値上昇リスクの指標で、一般的には20以上が高負荷、11~19が中、10以下が低負荷とされています。レジオナルシリーズでは血糖への負荷を最小限に抑えるために、GL値3以下という数値をキープしています。
レジオナルシリーズの種類とその違いについて
レジオナルシリーズには、カナダ西部の農場と河川や湖から取れた新鮮な食材を使用したワイルドプレイリー・ノースバンクーバー島沖の海で水揚げされ新鮮な魚を使用したパシフィカ・カナダ西部の草を食べて育ったラム肉を使用したグラスランド・カナダ西部で放牧された赤肉と天然魚を使用したランチランドの4種類が販売されています。
それぞれ使用している原材料が異なりますが、どれを選べば良いのでしょうか。その違いを1つずつ見てみましょう。
保証成分
保証成分とは、ペットフードに記載することが義務付けられている粗タンパク質・粗脂肪・粗繊維・粗灰分・水分の5つの成分のことです。まずは下記の比較表をご覧ください。
成分名 | ワイルドプレイリー | パシフィカ | グラスランド | ランチランド |
粗タンパク質 | 37% | 37% | 37% | 37% |
粗脂肪 | 20% | 20% | 20% | 20% |
粗灰分 | 7% | 7.5% | 8.5% | 9% |
粗繊維 | 3% | 3% | 3% | 3% |
水分 | 10% | 10% | 10% | 10% |
カルシウム | 1.5% | 1.5% | 1.8% | 2.1% |
リン | 1.1% | 1.1% | 1.4% | 1.5% |
タウリン | 0.15% | 0.15% | 0.15% | 0.15% |
オメガ-6脂肪酸 | 2.9% | 2% | 2.5% | 2.2% |
オメガ-3脂肪酸 | 0.9% | 2.2% | 1% | 1% |
DHA | 0.2% | 1% | 0.2% | 0.2% |
EPA | 0.2% | 0.8% | 0.2% | 0.2% |
WHOLEPREY肉比率が守られているからでしょうか。そこまで大きな違いは見受けられません。使用されている食材が違うのに、ここまで安定した栄養バランスを保っているアカナの技術力には目を見張るものがありますね。これなら愛猫の好みに合わせたフードを選ぶことができそうです。
あえて違いを挙げるとすれば、魚を主原料とする「パシフィカ」のオメガ-3脂肪酸の配合率が高いという点でしょうか。他の商品と比べるとDHAが5倍、EPAが4倍とかなりの高配合となっています。
オメガ-3脂肪酸は猫の健康維持に役立つ成分ですが、体内で生成することができませんので、とにかくレジオナルシリーズを試してみたいという方は、パシフィカを選ぶと良いかもしれませんね。
ビタミン類
ビタミンとは、体内の物質を代謝するために利用される成分のことです。商品によって多少のばらつきはありますが、AAFCOの定める栄養基準の範囲内なので、欠乏・過剰摂取の心配はないかと思われます。
成分名 | ワイルドプレイリー | パシフィカ | グラスランド | ランチランド |
ビタミンA | 16 KIU/kg | 30 KIU/kg | 28 KIU/kg | 20 KIU/kg |
ビタミンD3 | 1500 IU/kg | 3000 IU/kg | 1800 IU/kg | 1000 IU/kg |
ビタミンE | 150 IU/kg | 150 IU/kg | 180 IU/kg | 150 IU/kg |
ビタミンB1(チアミン) | 41 mg/kg | 20 mg/kg | 25 mg/kg | 15 mg/kg |
ビタミンB2(リボフラビン) | 23 mg/kg | 20 mg/kg | 20 mg/kg | 11 mg/kg |
ビタミンB3(ナイアシン) | 151 mg/kg | 100 mg/kg | 120 mg/kg | 100 mg/kg |
ビタミンB5(パントテン酸) | 30 mg/kg | 15 mg/kg | 21 mg/kg | 20 mg/kg |
ビタミンB6(ピリドキシン) | 16 mg/kg | 15 mg/kg | 15 mg/kg | 10 mg/kg |
ビタミンK | 0.30 mg/kg | 1.50 mg/kg | 1 mg/kg | 0.47 mg/kg |
ビタミンB12 | 0.30 mg/kg | 0.20 mg/kg | 0.20 mg/kg | 0.18 mg/kg |
葉酸 | 3.00 mg/kg | 2.00 mg/kg | 2.00 mg/kg | 1.50 mg/kg |
コリン | 2810 mg/kg | 3000 mg/kg | 3500 mg/kg | 3370 mg/kg |
ビタミンの配合量で注目したいのは、ビタミンB3(ナイアシン)です。私たち人間の場合、ビタミンB3はトリプトファンというアミノ酸から作り出すことができますが、肉食動物である猫にはそれができません。なので、ビタミンB3のまま摂取する必要があります。
レジオナルシリーズの中でビタミンB3を最も多く含むのはワイルドプレイリーですね。ビタミンB3は皮膚・被毛の健康維持にも役立つといわれています。
ミネラル類
ミネラルとは、健康を維持するために必要な栄養素です。こちらもビタミンと同じく商品によって多少のばらつきはありますが、AAFCOの定める栄養基準の範囲内なので、欠乏・過剰摂取の心配はないかと思われます。
成分名 | ワイルドプレイリー | パシフィカ | グラスランド | ランチランド |
ナトリウム | 0.42% | 0.50% | 0.40% | 0.36% |
塩化物 | 0.50% | 0.80% | 0.70% | 0.43% |
カリウム | 0.80% | 0.84% | 0.73% | 0.60% |
マグネシウム | 0.10% | 0.10% | 0.10% | 0.10% |
鉄 | 177 mg/kg | 105 mg/kg | 213 mg/kg | 277 mg/kg |
亜鉛 | 200 mg/kg | 150 mg/kg | 200 mg/kg | 200 mg/kg |
銅 | 25 mg/kg | 23 mg/kg | 24 mg/kg | 18 mg/kg |
マンガン | 20 mg/kg | 12 mg/kg | 17 mg/kg | 15 mg/kg |
ヨウ素 | 1.90 mg/kg | 2.80 mg/kg | 2.60 mg/kg | 3.60 mg/kg |
セレニウム | 0.70 mg/kg | 1.00 mg/kg | 0.90 mg/kg | 0.64 mg/kg |
ミネラル類の中で大きな差があるのは鉄ですね。鉄には摂取量上限はないものの、推奨摂取量は100mg/kgといわれていますので、最も適正量なのはパシフィカということになります。
アミノ酸
アミノ酸とは、タンパク質を構成する成分のことです。AAFCOの定める栄養基準と比較すると、全ての商品でトリプトファン配合量が基準よりも多いということが分かりました。(幼猫は0.25~1.7%で範囲内、成猫が0.16~0.17%で範囲外)
ただ、現状は過剰摂取による副作用などの報告はないようです。トリプトファンは猫用サプリメントにも配合されており、1日あたり約500mg前後の摂取が目安となっていますので、危険視されているということでもなさそうです。
成分名 | ワイルドプレイリー | パシフィカ | グラスランド | ランチランド |
リシン | 2.34% | 2.86% | 2.39% | 2.20% |
トレオニン | 1.36% | 1.59% | 1.40% | 1.27% |
メチオニン | 0.70% | 1.00% | 0.76% | 0.60% |
イソロイシン | 1.40% | 1.56% | 1.33% | 1.24% |
ロイシン | 2.43% | 2.77% | 2.44% | 2.43% |
バリン | 1.70% | 1.85% | 1.66% | 1.68% |
アルギニン | 2.36% | 2.53% | 2.34% | 2.39% |
フェニルアラニン | 1.43% | 1.57% | 1.42% | 1.42% |
ヒスチジン | 0.78% | 0.81% | 0.76% | 0.75% |
トリプトファン | 0.34% | 0.42% | 0.35% | 0.33% |
システイン | 0.35% | 0.36% | 0.35% | 0.37% |
続いて商品別の違いですが、注目したいのはパシフィカに多く含まれるメチオニンです。メチオニンは被毛の主成分であるケラチンの原料となるほか、尿pHを酸性に傾けることから下部尿路の健康維持にも役立つといわれています。
まとめ
レジオナルシリーズを商品ごとに比較した結果、WHOLEPREY肉比率が守られているので、そこまで大差がないということが分かりました。
なので、ご購入を検討されている方は、飼い猫の食の好みに合わせて選んであげると良いでしょう。とくに好き嫌いがなく、何でも食べるという場合には、オメガ-3脂肪酸・ビタミンB3(ナイアシン)・鉄を多く含むパシフィカがオススメです。
安全性を調査
アカナがレジオナルシリーズに対して行っている安全性のこだわりについて調査してみました。
原料の調達から製造まで全て自社で行っている
アカナでは、地元で調達した原料を使用していますので、生産元の不明瞭な原料は使用されていません。また、製造は数々の賞を受賞した自社キッチンで行われていますので、衛生・品質管理を徹底しているので安心できます。
全ての原料がヒューマングレード
レジオナルシリーズに使用されている肉・魚は全て人間用として認定を受けたものが使用されています。
添加物は最小限に抑えている
一般的なキャットフードに含まれるビタミン・ミネラルの大半は添加物によるものです。レジオナルシリーズにもこれらの添加物が追加されていますが、どうしても安定しない栄養素だけ添加するようにしています。
商品名 | ビタミンE | ビタミンK | コリン | 亜鉛 | 銅 |
---|---|---|---|---|---|
ワイルドプレイリー | × | × | ○ | ○ | ○ |
パシフィカ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
グラスランド | × | × | ○ | ○ | ○ |
ランチランド | × | × | ○ | ○ | ○ |
ご購入前の注意点
レジオナルシリーズの購入にあたって、次の点にご注意ください。
高カロリー
レジオナルシリーズは全ライフステージ対応のキャットフードですが、100gあたり402~410kcalと市販のものと比べると少しだけカロリーが高いです。GL値が低いので、炭水化物を多量に使用したキャットフードに比べると太りにくいといわれていますが、7歳以上の猫や、避妊・去勢手術後の場合には注意が必要です。
食物アレルギーに注意
レジオナルシリーズは、天然の食材を数多く使用したフードとなっています。飼い猫が食物アレルギーを持っている場合は、原材料表示をよく読み、避けるべき食材が含まれていないことを必ず確認してください。
