最終更新日:2019/03/18
キャットフードを食べてくれないときには?

食べてもらうための攻略法!
猫ちゃんの健康を考えて、せっかくプレミアムキャットフードに変えてみたのに、なかなか食べてくれない…というケースは多いかと思います。
しっかり食べてもらうには、一体どうしたらいいのでしょうか。食べてもらうための攻略法をまとめてみました!
時間をかけて、少しずつ与える
毎日食べていたはずのものが、ある日突然別のものに変わってしまったら困惑しませんか?
例えば、毎日カレーを食べていたはずなのに、ある日突然ハヤシライスになったら困惑しますよね。
猫も同じで、昨日まで食べていたはずのフードから、突然別のフードに変えられてしまうと困惑しちゃうのです。
そこで、新しいフードに変える際には、現在与えているフードを少しずつ減らして、減らした分だけ新しいフードを混ぜてあげるのがベストです。
期間は短くて1週間、もっと時間をかけるなら1カ月ほどでもいいでしょう。
1日目は10%、2日目は20%、というように徐々に比率を増やしていきましょう。
そうすると猫も慣れてきて、新しいフードもちゃんと食べてくれるようになってくれるはずです。
香りを引き立てる
猫の食べ物の好みは、味覚よりも嗅覚で判断しています。
実際に猫の舌には、味を感じる味蕾細胞が500程度しかなく、塩味、酸味、苦味程度しか感じられないといわれています。
- 人間…約10,000個
- 犬…約2,000個
- 猫…約500個
つまり、猫は「味」よりも「香り」や「食感」を楽しんで食事をしているんですね。
キャットフードの香りを引き立てるには、レンジで温めたり、少量の白湯をかけてあげる方法があります。
猫が好む温度は、だいたい30~34度といわれています。元々は肉食動物なので、捉えた獲物の体温に近い方が嗜好性が高まるのかもしれませんね。
この方法を試しても食べてくれない場合は、そもそもそのキャットフード自体が好みでないかもしれません。キャットフードには牛・豚・鶏・魚など数多くの種類がありますので、いろいろ試してみましょう。
また、温めすぎるとキャットフードが柔らかくなり、好みの食感ではなくなってしまうこともありますので、飼い猫の好みを確かめながら調節してあげることも大切です。
柔らかくする(子猫、老猫対象)
子猫や、老猫がキャットフードを食べてくれない場合は、単純に食べにくいと感じている可能性が高いです。
子猫は、まだ口が小さかったり、顎の力が弱かったりするので、固くて粒が大きなキャットフードが苦手です。
老猫は、歯が衰えてしまっていたり、消化不良を起こしやすくなっていることもあるので、こちらも固くて粒が大きなキャットフードが苦手なんです。
ですから、結論から言うと、今与えているキャットフードが合っていないということになります。
とはいえ、子猫の成長や老猫の健康を考えて、栄養価の高いフードを選ばれている方もいるかと思いますので、食べてもらうための方法として白湯をかける方法をオススメします。
前述した内容でもお伝えした方法ではありますが、こちらの場合はたっぷり白湯につけて、ふやかしてあげてください。
そうすることで、粒が大きなフードでも噛り付けますし、顎の力が弱くても噛み潰しやすくなります。
これはやっちゃダメ
栄養価の高いキャットフードを食べてもらうために、飼主さんは様々な工夫をされているかと思います。
しかし、中にはやってはいけないこともありますので、ここでご紹介したします。
すぐに別のフードに変える
一口も食べてもらえないと、ついつい別のフードに変えてしまいがちですが、これはNGです。
食べないかといってすぐに変えてしまうと、猫は「食べなかったら別のものが出てくる」と思うようになり、気分に合ったフードしか口にしないという悪い癖がついてしまいます。
こうなってしまうと、昨日まで食べていたはずのフードを突然食べてくれなくなったりすることもあるので、気を付けましょう。
好きなものを混ぜる
割とポピュラーな方法ではありますが、こちらも以外とNGなんです。
これも前述した内容と同じで「食べなかったら何かがもらえる」と思うようになってしまいます。
ドライフードの上にウェットフードをかけて与えるという方法もよく耳にしますが、このときにウェットフードだけ食べてドライフードは残すという傾向がみられる場合は、その節が強いのではないかと思われます。
ただ、混ぜるものによってはOKな場合もあります。例えば、フードにかける粉末状のサプリメントはOKです。この場合は、粉末だけを舐めとるようなことはありませんので、フードも一緒に食べてくれます。しかも、サプリメントによる栄養価アップも期待できるので、むしろオススメしたい方法でもあります。
ネットやSNSで食いつきの良いフードを調べる
なかなかフードを食べてくれないと「他の人は何を食べさせているんだろう」と思い、ついついネットやSNSの情報を頼りにしてしまうことがありませんか?
実はこれ、一番やっちゃダメなんです。
人間でも「世界中の誰が食べても美味しいと頷く食べ物」なんてありませんよね。それと同じように、どんな猫も100%食べるキャットフードなんていうものは存在しないのです。
人間のように「○○が好き」と言葉で発することのできない愛猫の好みは、与えているフードの原材料(肉なら鶏・豚・牛のどれなのか、魚なら白身魚と赤身魚のどっちなのか)を見ながら「これはよく食べた」「これはあまり食べなかった」と記録をとってあげて、よく食べるフードの特徴を洗い出してあげることが大切です。