最終更新日:2019/01/10
キャットフードを切り替えるタイミングは?

頻繁な切替はNG
キャットフードには数多くの種類が存在するので、食いつきが悪かったり、お気に入りのフードを見つけた時に切り替えたくなることってありますよね。ですが、頻繁にキャットフードを切り替えるのは、次の理由からあまりオススメできません。
好きな食べ物しか食べなくなる
食いつきが悪いという理由で頻繁にキャットフードを切り替えるようになると、その習慣が身についてしまい好きな食べ物しか食べなくなることがあります。
体調不良に気づきにくくなる
猫がフードを食べてくれないと「飽きちゃったのかな」「口に合わなかったのかな」と考えてしまいがちですが、必ずしもそうだとは限りません。私たちでも体調が悪いときに食欲がなくなるのと同じように、猫も体調不良によって食欲不振を引き起こすことがあるからです。
好奇心旺盛な猫は、フードが変わると体調不良でも口にすることがありますので、食べてくれないからといって頻繁にフードを切り替えていると病気の進行を許してしまうことになります。
アレルギーのリスクが高まる
頻繁にフードを切り替えていると、それだけ多種多様な素材を取り入れることになりますので、アレルギーを発症するリスクが高まります。少し強めの言い回しになってしまいましたが、あくまでも可能性が高まるという程度です。猫が特別に食物アレルギーを発症しやすいというわけではありませんので、その点はご安心ください。
ただ、もし切り替え後に猫の体調が悪くなった場合は、速やかに給餌を中止して獣医師の診察を受けましょう。なお、診察の際には、切替後のフードをパッケージごと持っていくと役立つかと思います。
切り替えが必要なタイミング
それでは、キャットフードを切り替えるベストタイミングとはいつなのでしょうか。詳しい理由も含めて、1つずつ見ていきましょう。
ライフステージに合わせる
猫に必要な栄養素は、その年齢によって変化してきます。切り替えるタイミングを大まかに分けると、次のようになります。
離乳期(生後4ヵ月)
離乳期に差し掛かると、母乳やミルクといった飲み物から咀嚼が必要な食事への切り替えが必要になります。とはいえ、固いものはまだ食べられないので、ムース・ペースト状のものを与えるのがベストです。
成長期(4ヵ月以上)
成長期にもなると、十分に咀嚼ができる歯と顎を持つようになります。そして、成長に必要な栄養素がたくさん摂っておきたい時期でもありますね。市販のフードには子猫用やKITTEN(キトン)と書かれたものが成長期にベストなフードとなっています。
成猫期(12ヵ月以上)
成猫機を迎えると発育も終わり、大人の猫として完成された身体を手に入れます。成長期ほどの栄養素は必要ないため、成猫期用のフードのカロリーや成分値は、成長期用のフードと比べると少し低めに設定されているものが多いです。
高齢期(7歳以上)
高齢期にもなると、必要な栄養素はさらに少なくなります。内臓機能も少しずつ衰えていくので、配合成分も低めに設定されているものが多いです。また、高齢期はあらゆる病気にかかりやすくなる時期でもありますので、病気の治療に用いる療法食に切り替えている方も多いかと思います。
避妊・去勢後
避妊や去勢を行うと1日あたりに必要なエネルギーが減少するので、今までと同じフードを与え続けていると太ってしまうことがあります。肥満は生活習慣病を含むあらゆる病気の原因になりますので、避妊・去勢手術後には低カロリーのフードに切り替えることをオススメします。
獣医師の提案
病気の診察や定期健診で獣医師からキャットフードの切替を提案されることがあります。このような場合は、獣医師のアドバイスを受けながら飼い猫に適したフードを探して切替を行いましょう。ただ、サプリメントで解決することもありますので、そのときは無理に切替を行う必要はありません。
現在のフードに問題がある
現在のフードにリコールが行われたり、原材料の安全性が疑いがある(合成添加物・4Dミート・残留化学物質の疑いがある原料が使用されている)場合は、切替を行うことをオススメします。